英語学習にオススメのドラマシリーズ10選!

こんにちは、てんにゃんです!

 

単語帳や文法書とにらめっこするのも必要な英語学習ですが、面白いドラマを観ながらでも効果的な英語学習はできます。私も高校を卒業してからは英語学習の半分以上はドラマや映画を通したものだったように思います。というわけで、今回は英語中級者(TOEIC900点以上くらい)・上級者(TOEFL105・IELTS7.5以上くらい)向けに面白い上に英語の勉強にもなる10のオススメドラマを紹介してきます!

 

 

 

中級者向け

  1. Stranger Things

アメリカの田舎町ホーキンス。マイク・ルーカス・ダスティンは行方不明になった友だちのウィルを探すうち、超能力を持つ少女「イレブン(エル)」に出会います。「研究所」を抜け出してきたというイレブン。小さな町で繰り返される怪しい実験や超常現象。ウィルの行方とイレブンの過去をめぐり、巨大な陰謀や「裏側の世界」の存在が明らかになっていきます。 Netflix Freakから引用

 

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Netflixの看板番組となったこのドラマ、スリル満点のSci-fiドラマとして非常に完成度が高いだけでなく、80年代のアメリカの描写が非常に正確なことでも有名です。英語の面でも、10代前半の登場人物がほとんどなのでそれほど難しい表現は出てきませんし、登場人物ほぼ全員がスタンダードなアメリカアクセントで話すので、非常に観やすいと思います。私が初めて英語字幕で観た思い出深いドラマです。

 

  1. American Vandal

2016年3月15日、ハノーバー高校の教師専用駐車場に駐車してあった27台の車に男性性器の落書きが見つかった。この悪質ないたずらの容疑者として教育委員会はディラン・マクスウェル(ジミー・タトロ)を聴聞会に呼び、目撃者アレックス・トリンボリの証言や日頃のディランの素行を根拠に彼を退学処分にしてしまう。だがこの落書き事件への関与を否定しているディラン。状況証拠と目撃証言のみで無実を主張するディランの退学を決めた教育委員会。彼らのやり方に疑問を持った同高校の放送研究会に所属するピーター・マルドナード(タイラー・アルバレジ)とサム・エクランド(グリフィン・グラック)は事件の真相を究明するためAmerican Vandalという名のドキュメンタリー番組を制作し、事件の真相に迫る ネタバレなしNetflixおすすめ案内所より引用

 

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American Vandalは一般にはそれほど有名ではありませんが、非常に完成度の高いMockumentary(にせドキュメンタリー)に仕上がっています。目が離せないストーリー展開だけでなく、ジョークも面白く、シリアスな場面のメリハリもついていて個人的なNetflix all-time best TV showの一つです。残念ながらSeason 2の後に打ち切られてしまったのですが、数年を経て再び続編を制作する話が出ているとかいないとか…登場人物はアメリカ人の高校生がメインで、それほど難しい語彙は出てきませんが、スラングなどはところどころ出てきて日常会話のいい勉強になると思います。個人的にはSeason 1よりもSeason 2のほうが好きです。

 

  1. The Good Place

「君は死んだ」我に返ったオフィスで、生前に善行を行った人間だけが来れる「グッド・プレイス」の建築家で監督のマイケル(テッド・ダンソン)に、そう言われたエレノア・シェルストロップ(クリスティン・ベル)。スーパーマーケットでカートに激突して急死したエレノアは、弁護士で人道支援を行ったとして、生前の行いが善人のポイント基準に達して「グッド・プレイス」やって来たと言われ驚きます。本当は、病気の高齢者をだまして偽薬を売る営業マンで、怠惰に利己的な生き方をしていたエレノアは、間違って「グッド・プレイス」に来たと気付きました。永遠の苦しみが続くという「バッド・プレイス(悪い所)」に行きたくないエレノアは、自分が本当は「グッド・プレイス」にいる資格のないことをソウルメイトで倫理学と道徳哲学の教授のチディ(ウィリアム・ジャクソン・ハーパー)に告白。「グッド・プレイス」にとどまるために、マイケルにバレないようチディに協力を頼むのでした Mirtomoより引用

 

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面白いジョークが大量に詰め込まれ、目が離せないストーリー展開、実はディープな倫理・哲学の問題を取り扱っているという質の高いシリーズでした。個人的にはJameela Jamil演じるTahani Al-JamilのPoshな英国人女性がツボでした。Season 4のフィナーレはかなり泣けました…英語学習的には、Tahani以外のほとんど全員が綺麗なアメリカアクセントで話し、それほど難しいスラングなども出てこないのでかなり中級者向けのシリーズだと思います。

 

  1. Sex Education

友達すらもほぼいない高校生のオーティス・ミルバーンは、当然のように性体験も全くなかった。しかし、実は彼の母親はセックス・セラピストであり、オーティス自身も性に関する知識だけはどの同年代の子よりも詳しかった。ある日、学校のはみ出し者であるメイヴに誘われるかたちで、生徒たちの性の悩みを聞くセックス・クリニックを密かに始めることになってしまい… Cinemandrakeより引用

 

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Gender studiesを勉強している私としては絶対に外すことが出来ないのがSex educationです。母親がSex therapistだ、という設定はリアリティはないですが、それ以外の登場人物間の人間関係は非常にリアルに描かれており、どきどきする青春Romcomとしてとても面白いです。それに加えて、何も考えずに楽しくみているとそれだけで文字通りWholesomeなSex educationを受けたことになる、という素晴らしいドラマです。英語学習の面から言うと、ブリティッシュアクセントに慣れてない人に取っては少し難しいかもしれませんが、話している内容はそれほど難しくないことが多いので中級者でも観やすいかと思います。Aimee Lou Wood演じるAimeeが北部のアクセントだったり、Emma Mackey演じるMaeve Wileyが少しCockneyが混ざったようなアクセントで話すことがあったりと、アクセントの多様性もある作品なので、イギリスのアクセント多様性への入門としてもいい作品になっています。

 

  1. Modern Family

モダン・ファミリー」は、2009年9月からアメリカABCで放送中のテレビドラマです。中心となっているのは、3人の子供を持つクレアとフィルのダンフィー家、そのクレアの父ジェイとかなり年下のコロンビア移民の美人妻グロリアのプリチェット家、ジェイの息子でクレアの弟であるミッチェルとキャメロンのゲイカップルからなるタッカー=プリチェット家。それぞれの家族が、時には喧嘩をし、時には協力し合いながら、現代(モダン)のアメリカを生きていきます。「モダン・ファミリー」は、現代のアメリカの家族が抱える問題をリアルに、シリアスに描く一方で、コミカルなコメディーをベースとしたことで多くの人気を獲得しました。エミー賞コメディー部門「作品賞」を5年連続で受賞したほか、ゴールデン・グローブ賞「最優秀作品賞」を受賞するなど、その勢いは止まりません。 斜め上からこんにちはより引用

 

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ほのぼのと観れる心温まるSitcomなだけでなく、タイトルの通り現代アメリカの家族観についても知ることができる作品になっています。一つの家族の中に、違う世代、性別、人種、言語、セクシュアリティなどが共存し、対立しながらも必ずしも血の繋がりがない者同士がお互いに家族になっていく、そんな過程が描かれています。英語学習の面でもそれほど難易度は高くありません。登場人物ほぼ全員が綺麗なアメリカアクセントで話し、それほど難しいトピックもないので話についていくのにもそれほど困ることはないでしょう。

 

 

上級者向け

 

  1. BoJack Horseman

1990年代、その喜劇俳優は一世を風靡した番組のおかげで誰かれも愛される存在だった。あれから20年、彼は気難しい中年になっていた。すでに過去の人になってしまったが、あの時の脚光を浴びていた感覚は忘れられない。そして、人生をくすぶる彼の周りにはいつしか個性豊かな面々が集まり、繋がり、傷つけあい、去っていく。そんな繰り返しの中で自分は主人公になれるのか。 Cinemandrakeより引用

 

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BoJack Horsemanは本当に真剣に私が人生で出会った映像作品の中でダントツ一番です。単純にジョークが面白いだけでなく、辛辣な社会批評が散りばめられており、質の高い劇中音楽に彩られ、シーズンを重ねるごとに加速度的にComedyからTragedyへと姿と変えていきます。Goofyな見た目に騙されることなかれ、私のお気に入りのYouTuber、Bestdressedの言葉を借りるとBoJackは"Cinematic masterpiece"です。何度見返しても鳥肌が立つシーンもあれば、必ず泣いてしまうエピソードもあります。英語学習の面では、かなり難しい作品であることは間違いないと思います。レベルの高い語彙力に加えて、アメリカ社会・英語圏社会への理解やハリウッドのCelebrityの知識がないと理解できない場面も多いでしょう。その分、分からなかったジョークを一つ一つ理解できるようにしていくと非常にいい勉強になると思います。LAを舞台にした作品なので、アクセントの面ではかなり聞き取りやすいと思います。

 

  1. Master of None

NYでマイノリティな存在である、インド系アメリカ人の主人公のデフ。公園を歩いていた時偶然CMの仕事をしないか?スカウトされ、以来なんとなく俳優業をやっている。そんなゆるい感じのデフとその友達たちの日常を描く物語。 ネタバレなしNetflixおすすめ案内所より引用

 

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Master of Noneは私がアメリカに交換留学していたときに友人からおすすめされて見始めた作品です。NYCに住むリベラルな若者の日常をユーモア交えてリアルに描いており、気軽に観ることが出来ながらも各エピソードでアメリカ社会についての学びがあります。BoJack Horsemanと同様にアメリカ社会批判のような部分も多い作品なので、英語力だけでなくアメリカ社会への理解が求められる作品になっています。また、NYCを舞台にした作品ということで特に主人公のDevを始めとして、登場人物は皆かなり早口の東海岸アクセントで話すため、聞き取りもかなり難しいかもしれません。素晴らしい作品ではあるのですが、Devを演じ、制作も担当した俳優のAziz Anzariが2018年にSexual misconductが問題になっており、私は以前と同じようには観れなくなってしまいました… 

 

  1. Fleabag

皮肉屋で性欲は強め、怒りに駆られ悲嘆に暮れる。「フリーバッグ」は、現代のロンドンを生きる1人の女性の心理を描き出す、抱腹絶倒かつ辛辣なドラマである。脚本・主演は劇作家でもあるフィービー・ウォーラー=ブリッジ。差し伸べられる救いの手をことごとく拒絶し、常に虚勢を張りながらも、癒しを求めるタブー知らずの女性フリーバッグを演じる。 ローズの休日ブログより引用

 

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かなり皮肉の効いたまさにブリティッシュという感じのドラマシリーズです。主人公はしばしばドラマの役を超えて我々視聴者に語りかけてきます。英語ではこれを"breaking the fourth wall"といい、映画Deadpoolなどでも使われている手法です。英語面でいうと、Cockney混じりでカジュアルなブリティッシュアクセントな上に早口で話す登場人物が多く、皮肉の効いたジョークも多いのでかなり難易度は高いと思います。

 

 

  1. Please Like Me

ジョシュは21歳のバースデーを間近に控えた大学生。ガールフレンドがいるが、彼女に「あんたゲイでしょ」とフラれてしまう。なんとジョシュは、彼女にフラれて、自分が「ゲイ」だということに気が付いたのだった。翌日、母親のローズが自殺未遂を図り、緊急入院。「躁うつ病」と診断されてしまい、ジョシュはしばらく不安定な母親と一緒に暮らすことにジョシュとシェアハウスで共に暮らす親友のトム、トムの彼女ニーヴ、元カノのクレア、ジョシュの父親アラン、そのガールフレンドのメイ、母親ローズとその姉ペグおばさん、そしてジョシュの初めてのボーイフレンド、ジェフリー。彼らとジョシュの、おかしくて辛辣で、ちょっとシニカルな毎日を描いたコメディドラマ。 Simply Beautifulより引用

 

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何か特筆して面白いところがあるわけではないんですが、何度もしまうのがオーストラリアで制作されたこのシリーズ。ところどころくすっと笑えるジョークがあったり、オーストラリアのカジュアルなレイシズムアメリカやイギリスとはちょっと雰囲気が違う気がします)がコミカルに描かれているのが特徴です。毎エピソードのオープニングミュージックが大好きで、ついJoshと一緒に踊りたくなってしまいます。英語学習面では、それほど難しい単語やアクセントが出てこないという意味では中級者向けなんですが、オーストラリアアクセントに慣れていない人にはかなり難しい(特にJoshは話すのが速い…)と思うのでここでは上級者向けに入れておきました。

 

  1. Derry Girls

1990年代、北アイルランド・ロンドンデリーに住む女子高校生たちの日常を描いたシリーズ。主人公は、カトリック女子校に通っているエリン、エリンの従姉妹オーラ、クレア、ミシェル、ミシェルの従兄弟ジェームズの5人。性やらアルコールやらに興味津々な彼女たちは、学校生活に身が入らないトラブルメーカー。毎回、青臭い欲望のためにあれこれ奮闘した挙句、ミラクルコンボをかまして大失態を犯します。 UKコメディドラマ研究所より引用

 

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基本的にはほのぼのと観ることができるコメディーなのですが、その裏で"The Troubles"と呼ばれる北アイルランド紛争が常に影を落としています。北アイルランドでは今でもカトリックプロテスタントでは基本的に学校教育でも隔離されており、宗教間対立も色濃く、かつコミカルに描かれています。英語学習の面でいうと難易度MAXです…コテッコテの北アイルランドアクセントに加えて、アイルランド特有のスラングなども散りばめられており、アメリカ人が"You’ll need to have subtitles on to decipher the accent and you still won’t understand about 1/4 of what they are saying"というくらい難易度は高いです。私も字幕付きで観ましたが、一時停止して単語の意味を調べる頻度はかなり高かったです。